紳士靴 減りすぎたカカト修理(ビブラムアリエルリフト)

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紳士靴 減りすぎたカカト修理(ビブラムアリエルリフト)

2020/01/16

岡山靴修理工房コビットのブログをご覧くださりましてありがとうございます。

 

今回は

紳士靴のカカト修理です

 

靴修理の中でカカト修理が一番多いご依頼なのですが、

今回は擦り減りすぎてしまったカカトは一体どのように修理しているのか少しお伝えします

 

まずカカトのゴムは靴のメーカーやモデルなどによって様々です。

 

厚さの違い、材質の違い、安価な材料などなど...

 

気にしていなかったらあっという間に減っているなんてことよくあります。

長く履くためには全体チェックすることも大事です

〈Before〉

後ろから見て大きく擦り減っているのがわかります。

トップリフトよりさらに上の積上げまで擦り減っています。かなり履きすぎてしまった状態です

減りすぎた積上げ部分にレザーチップを当てて余分な部分はグラインダーで削って真っ直ぐにします

左右同じように積上げ補修。ようやくトップリフトが付けれる状態になりました。

〈After〉

トップリフトを取り付け周りを削って仕上げました

コバインキやワックスなど塗ってグラインダーで整えて完成です

Vibramアリエルリフト

VIBRAM アリエルリフト

今回のカカト修理は積上げ補修をしている為、元々の積上げと補修したレザーチップの所に境目が出ます。

この境目を無くすには積上げごと交換するようになりますが、そうなれば修理価格もあがります。

 

いい状態を保つためには

1ときどき靴の状態をチェックをする

2カカトのゴムは積上げより最低1㎜以上は残して交換

これしかないです